中央本線の特急〈あずさ〉に投入が予定される最新型の特急車輌・E353系、50年にわたって活躍し本年引退した583系を紹介するコーナーのほか、手回し発電機によるNゲージ模型列車の運転などの体験コーナーも設ける。
▼中央に手回し発電機を用いたNゲージ模型運転コーナー、その奥に大型の映像モニターが設置されている。

▼手回し発電機はそれぞれ181系(表定速度61.1km/h)とE351系(表定速度93.1km/h)の形をしており、同時に回すことで速度差を体感することができる。

▼クハネ581形交直流寝台電車の模型(左側)には、かつて運転室に付いていたバックミラーが再現されている。右側はクハ481形交直流電車の模型。

▼左から、583系のヘッドマークと登場時に作成されたパンフレット、車内用車号板。ボンネットタイプの181系・481系などは大型の交換式ヘッドマークだったが、581系からフィルムによる巻き取り式に変更された。

▼583系の寝台の空間を木組みで再現するほか(写真左側)、カントの傾きを体験できる傾斜台も設けられている(写真右側)。

※当展示会場は撮影禁止です。上記写真は報道公開時に係員立ち合いのもと、撮影したものです。
撮影協力:鉄道博物館
■会期
2017年7月8日(土)~9月24日(日)
■会場
鉄道博物館2F スペシャルギャラリー1
■入場料
鉄道博物館の入館料のみで観覧可能
■主な内容
(1)電車特急のあゆみ
1958(昭和33)年に運転を開始した〈こだま〉以来の、約60年におよぶ電車特急のあゆみについて、写真や模型、資料などからたどる。また、今年4月に50年にわたる活躍を終えた583系電車について、寝台の様子などを動画や写真で紹介する。
(2)首都圏の電車特急大集合
首都圏を走る電車特急について、東海道本線、中央本線、高崎線、東北本線、常磐線、房総・空港アクセス特急の各方面ごとにパネルで紹介する。
(3)最新形特急車輌E353系
中央本線に投入が予定されている最新形の特急車輌E353系について、写真や動画で紹介するほか、E351系との傾斜角度の違いについて紹介する。
(4)私鉄の特急列車
東武鉄道、小田急電鉄、西武鉄道、京成電鉄、富士急行、伊豆急行の各社では、専用車輌を使用した有料の特急列車を走らせており、そのあゆみや車輌についてパネルで紹介する。
(5)体験コーナー
手回し発電機を用いたNゲージ模型を運転するコーナーでは、中央本線の特急〈あずさ〉について、50年前の運転開始時(181系)と現在(E351系)の表定速度の違いを模型を走らせることで体感できる。