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国鉄時代
 
Vol.9 RailMagazine2007年5月号増刊 東京あの頃… Rail 国鉄時代Vol.9この本を購入する
●2007年3月22日発売
●定価2,100円(税込)
●A4版変形(国際版)  148頁

見どころ

 季刊『国鉄時代』のvol.9の特集は「東京・あの頃…」。東京都その周辺がテーマです。昭和30年代から50年代まで、人それぞれに思い出深い写真とエピソードで綴られています。その時代は高度成長期からオイルショックの後にあたり、鉄道で言えば東海道本線全線電化直前から蒸気機関車全廃までの20年となります。現在に至る合理化・画一化は徐々に進んではいましたが、まだ鉄道が光り輝いていた時代の東京の汽車と電車の物語──。

 田部井康修/EF50との日々
まず、巻等は「高崎線 EF50との日々」。大正生まれのイギリス電機EF50は、その後の国産機に比べれば性能的には遜色があり、名機とは言いがたい機関車ですが、甲冑に身を包んだような独特の風格で一際異彩を放っていました。著者の田部井康修さんは自宅にある高崎から東京まで6年間大学に通い、その行き帰りに学生鞄にいれたセミ・ミノルタミノルタ・フレックスで写真を撮っていたとのこと。その中からEF50の印象深いカットで構成していただきました。御徒町や神田の高架や高崎線を行く英国紳士の在りし日の姿を、興味深いエピソードとともにご覧ください。

 成田冬紀/首都圏の旧型電機を追って
本号でもっともボリュームある企画は「1960年代の首都圏の蒸気機関車」です。1960年から1970年まで、関東一円に配置された蒸機全機の10年間にわたる動向を、機関区・機関支区別の配置表を軸に西尾恵介さんが解説。一見、無味乾燥した表の中からさまざまな興味深い事実が浮かび上がり、意外な発見やドラマすらも見出せます。故・臼井茂信さんはじめ、村樫四郎さん、村松 功さんなどオールド・ファンの方々の作品が16頁の大型企画を盛り上げます。

 山手貨物線三重連
また、「首都圏の旧型電機を追う」では、首都圏に配置されたEF10・EF11・EF12・EF13の1970年代前半の運用と配置について成田冬紀さんが、写真撮影とからめて語ります。横須賀線のEF12、南武線のEF11、東海道本線のEF10など、撮影するために旧型電機の運用を調べ上げた同氏の膨大な記録の中から、興味深いものをピクアップ、貴重な写真とともに展開いたします。旧型電機では1974年から75年にかけて、山手貨物線で運転されていた定期三重連662レも見逃せません。わずか2ヶ月あまりしか運転されなかったこの三重連を、通勤の途次毎日のように観察し続けていた高木宏之さん。三重連を構成する機関車の日付別機関車連結順序表も付いて、胸躍る記事となりました。EF10+EF13+EF13、EF13+EF15+EF12などなど、新鶴見機関区所属機で構成された三重連の形式の組み合わせでやってきます。EF10+EF10+EF10や、ヒサシ付きのEF10が先頭に立ったカットなど、地道に狙っていなければ撮れなかった貴重なカットに、ビルの谷間を走る鉄道にまだ夢があった時代の思い出です。

 鈴木靖/高島貨物線
他にも、蒸気機関車では川越線・八高線の9600、東京最後の煙となった高島貨物線のD51など、高度成長期をささえた縁の下の力持ちを取り上げました。また、東海道本線全線電化当時の鶴見・蒲田界隈の優等列車銀座の様子、毎日のようにEF58で運転されていた団体列車「創臨」をHゴムなし原型大窓、ヒサシ付き、縦型フィルター、鋳鋼先台車装備機など牽引機の「美観」を重視して追った若き日の記録、生まれ育った東北本線沿線の少年時代の風景など、それぞれに味わいのある記事を凝縮いたしました。
 さらに、都電が国鉄などの列車・駅とクロスする写真を中心に、ある大雪の日の都電の奮闘振りを描いた椎橋俊之さんの「電車の道は十文字」など、失われてしまった街の風景も誌面の中で生き生きと甦ります。
 元運転士・中村信雄さんによる横須賀線のモハ43系の話は、さすが関係者だけに、記事にはわれわれファンの立場では知り得ない貴重な記録が詰っています。

 特集以外にも興味深い記事を満載いたしました。
 酒井賢三/山陽本線東部のマンモス機D62
「山陽本線東部のマンモス機D62」では、著者・酒井賢三さんの生まれ故郷である須磨の海岸を行く黄金時代のD62が威風堂々その巨体を現します。昭和30年代前半、D62は吹田機関区に集中配置され、定期14運用と、長大貨物列車の先頭に立ち獅子奮迅の活躍ぶり。海峡をわたる潮風の中で無心にシャッターを切った同氏の作品の中には、重連も多く写っています。また、米坂線で遭遇した9600によるキマロキの排雪作業を収めた水木義明さんの記事も、雪深い山奥で巡り合った僥倖のショット。その興奮が40年の時を越えて伝わってきます。さらに、筑豊本線冷水峠のD60三重連撮影記では臨時列車の運転から三重連運転日を割り出した松崎昌一さんの会心の写真です。

 特別付録DVDは、「ゆうづる」「みちのく」「十和田」など優等列車を中心に構成した上野征夫さんの『常磐線 C62快走!』、宮内明朗さんの『昭和30年代関東周辺 私鉄専用線の蒸気機関車』では東武鉄道のベヤー・ピーコックやネルソン、鹿島参宮鉄道のクラウスなど、明治の香り漂う古典機が同時録音で甦ります。さらに三品勝暉さんの『EF58「あかつき」「彗星」』では1972年特急運用に返り咲いたEF58が、朝日を浴びて須磨の海岸から新大阪まで疾風のごとく駆け抜けます。同機の花道を今に伝える貴重な動画です。『川越線822レ』は元指導機関士の小糸健彦さんが、キャブに添乗、朝の武蔵野を駆ける通勤列車を沿線での通過シーンも交え、ドキュメンタリータッチで構成。煙の香漂う出色の作品です。
 春の宵、朧月の顔をだす窓辺で、ハシリの鰹で一杯やりながら胸躍る世界を散歩してみてはいかがでしょう。

付録DVDサンプル動画
※上記リンクより動画がご覧になれます。音声付きですので、クリックする前に周囲の環境にご配慮ください。なお、Macでは再生できない場合がございます。

目次

EF10・11・12・13 首都圏の旧型電機を追って
1970年代の運用と配置を語る       成田冬紀
高崎線EF50との日々 わが青春の通学列車 田部井康修
ビルの谷間の三重連  山手貨物線EF10・12・13・15 旧型電機の競演 高木宏之

東海道本線 鶴見・蒲田界隈 撮影日和の散歩道 齋藤 晃


高度成長期を支えた 川越線・八高線の9600 寺田牧夫

五日市線点景 武蔵野のタンク機たち 上野 巖
電車の道は十文字 都電がいた頃 椎橋俊之
EF58「創臨」に夢中 12系客車が輝いていた頃 犬山徹夫

首都圏最後の煙 高島貨物線と新鶴見のD51 鈴木 靖
配置から見た1960年代首都圏の蒸気機関車
全配置機10年間の動向 西尾恵介
少年時代の写真帖から 東北本線 上野口の思い出 志水 茂

運転席から見た横須賀線モハ43系 ある運転士の回想 中村信雄

最後の「湘南電車」 東海道本線80系貫通12連が行く 渡邊健志

淡雪とカナリア 外濠の冬景色 都築雅人
山陽本線東部のマンモス機 須磨海岸のD62 酒井賢三
阪和線時代のED16と南紀直通列車 高橋 弘
豪雪の米坂線キマロキとの邂逅 水木義明

冷水峠に出現したD60三重連 松崎昌一

奥出雲のC56の里 松本 崇
太陽の国のお召列車 南九州 有終のロイヤル・エンジン 鈴木 靖
私のアルバム散歩4 橋梁巡礼 川本紘義

私鉄めぐりの旅すがら4  高井薫平
常総筑波鉄道 龍ヶ崎線/流山電鉄/茨城交通/日立電鉄/三松炭礦跡/小名浜臨海鉄道



重連霞ヶ浦畔を行く 鹿島鉄道DD902+DD901 三上泰彦
明治の残照 私鉄・専用線の蒸気機関車 宮内明朗
総天然色写真館 ぶどう畑に響いたC12「信玄号」名残の汽笛
特別付録 8mm映像DVD解説
1常磐線C62 2関東私鉄・専用線の蒸機 3EF58「あかつき」「彗星」 4川越線822レ
煙の出る映画9 西部劇と蒸気機関車 畑 暉男
空とレールの間には9 大穂耕一郎
ローカルフード/地サイダーの旅
FORUM EXP.
「国鉄時代」徒然草 山下修司
想い出写真帖